「小泉自然楽校」さんを訪問してきました!
みなさんは、本吉町をご存知ですか?
「あぁ!気仙沼だよね」と思った方も多いのではないでしょうか?
2年前に仙台にきた私は、こうして沿岸部を訪れるまで本吉という地名すら知りませんでした…。
本吉町は、2009年に気仙沼市に編入合併されました。金華山の名前に金が使われている通り、昔は金がとれ平安時代の歴史も感じることができる町です。
そんな本吉町も2011年の震災で大きな被害を受けました。
本吉町にある小泉自然楽校は、自然共生キャンプ場として減災体験ができます。
2012年10月にも一度、訪問させていただきましたが今回改めてお話を伺ってきました。
(その時のブログ→https://kacco.kahoku.co.jp/blog/volunteer12/39950)
「僕は、昔から自然体験教室を子どもたちとやってきたのに、いざ震災が起こってもここまでの災害を想定できていなかったと痛感したんです。それで本当の自然の驚異を子どもたちに伝えていかないといけない。と思いました」
と話してくださったのは代表の阿部さん。
小泉自然楽校は、いままで1万人以上のボランティアを受け入れてきました。
一般的に、ボランティアが減ると言われている冬でも多くのボランティアが訪れています。
また、関西から30回近く訪れているリピーターさんもいらっしゃるようです。
現在、小泉自然楽校には多くの中学生~大学生が来ています。
私がこの日出会った札幌からきていた中学生2人。
「何か起こった時に動ける人になりたい。」と言っていたことがとても印象的でした。
いつ起こるかわからないのが災害。だけど、こうやって次に動く若い人たちの学びの場になっているのだと感じました。
※最終日には、阿部さんに活動を行って感じたとことを発表していました。
「被災した地域にいる子どもたちは、モノをもらったりするとき『物資』をもらったという言葉を遣ってしまうんだよね。」ということを教えてくれました。
阿部さんは、「支援をする」という言葉ではなく「互助ボランティア」や「志縁」という言葉を使い、「物資」ではなく「おすそわけ」という言葉を使っているそうです。町を歩くと、次々と声を掛けられる阿部さん。そうやってお互い様という気持ちが町の人との信頼関係ができているのだと感じました。
「見ておきたい」だけで被災地にいってもいいですか?
「是非どうぞ」と答える本吉町。
「一人でも多くの人に、この町を知ってもらいたいです。」
阿部さんは、小泉自然楽校の他に、復興エコツアーなど、語り部がついて観光で巡る東北ツアーも行っています。
この日、初めて東北にボランティアに来たという福岡の女性も
「ずっと、東北に来てみたいと思っていたけれど、自分の興味本位で行ってもいいのだろうか。とすごく不安でした。ボランティアをしに行く。と周りに言うと『偉いね』って言われて…その言葉もプレッシャーに感じていました。でもきてみてよかったです」
とおっしゃっていました。
小泉自然楽校では、今後も随時ボランティアを受け入れています。
山には様々な植物が力強く根をはり、暖かくなってお花やふきのとうも顔を出していました。山を歩いていくと海も見えていきます。本吉の大自然を体験してみませんか?
■最新ボランティア情報
【4月~6月・宿泊可】気仙沼・小泉自然楽校 春の作業ボランティア募集
http://volunteerinfo.jp/info/6434
その他の情報
本吉復興エコツーリズム推進協議会(http://kotnet.info/)
(ボランティアインフォ 田屋)