地域づくり町づくりを考える〜JCN現地会議in宮城に参加してきました〜
JCN(東日本大震災支援全国ネットワーク)の呼びかけで開催された、第7回現地会議in宮城に参加してきました。
このJCN主催の現地会議は震災後からずっと各地域で続けられていて、これまで開催はのべ20回以上、様々なテーマのもとたくさんの復興関係者が集う場となっています。
今回のテーマは−人が集まり、つながり、元気になる地域づくり−。
復興支援は地域資源に着目した中長期的な地域づくりの段階にきているという視点から、様々なステークホルダーのゲストが登壇し、ディスカッションが行われました。
会場となった南三陸町ホテル「観洋」の女将さんの挨拶から始まり、テーマ1「知る」では、今まさに町作りの現場で活躍している方々の事例に学びました。
中でも興味深かったのは石巻支援ネットワーク「やっぺす」の渡部慶太さんの発表です。最近各地で流行ってきている「おんぱく」の手法を取り入れた石巻での町づくりについて話して下さいました。
そもそもオンパクとは?別府から「温泉泊覧会」として始まったそうで、その地域に住む方々の趣味や得意なことを生かし小さなプログラムをたくさん作って、地域の中からも外からも参加者を募り、地域全体をテーマパークにしてしまおうという手法とのことです。
それをやっぺすさんでは「石巻に恋しちった(石恋)」というタイトルのもと、これまで2回実施してきました。
渡部さんは石恋について、
「石恋は地域活性、地域資源の発掘など重要な要素を含んでいます。一方的に作っていくのではなく、色んな人を協力者として巻き込んでいくことで一緒に町を盛り上げていく人を増やすことができまます」とおっしゃっていました。
地域資源というと何か特別な産品だったり、風光明媚な場所だったりを思い浮かべますが、そこに住む「ひと」にフォーカスをあてると、実はきらりと光る資源の原石がある、そんなイメージでしょうか。
東北はそういった「ひと」の資源が溢れています。
この手法は石巻だけでなく以下の地域でも盛んに開催、企画されています。
・まちフェス伊達ルネッサンス(亘理):http://machifes.jp/
・さんりくさんぽ(気仙沼 本吉):現在募集中
・南三陸おらほの学園祭(南三陸):http://www.challengestar.jp/project/s/project_id/15(現在企画中)
渡部さん曰く、この石恋のポイントは「小・集・短」!
小ー小さいことから始めることができ、小さなプログラムの集まりでできる
集ー人が集まる→外からは楽しそうに見える
短ー短期間に行いチャレンジを促す
そして何より、「楽しい」ということがリピーターが多く参加するポイントだそうです。
小さなことから始まって、やがて何かしたいと思っていた人の背中を押し、物事をすすめる関係性を再構築する力が生まれる仕組みがこの手法にはあるとのことでした。
さて、テーマ2「学ぶ」-全国の場所作り-では阪神淡路大震災をきっかけに設立されたNPO法人 まち・コミュニケーションの宮定章さんからコレクティブハウスについてなど、今後被災地の住環境に大変参考になる話が続きました。
テーマ3「つながる」では小さいグループに分かれてディスカッション。様々な分野で復興に関わる方々と意見を交わし合い、新たな出会いも生まれました。
そして、夏も終わりかけの南三陸町は、さわやかな秋の風と青い海が何より素敵でした。この景色を見ていつも思い浮かぶのは、今年の3月11日南三陸町追悼式で宮城県志津川高校の生徒さんが歌った歌です。
チリの高校生との交流から作られた歌詞の一節を自然と口ずさみながら、これからもがんばろうと思えるのでした。
(歌詞一部抜粋)
青い海が綺麗だ
見慣れぬ瓦礫の向こうに
友達と花火を上げた黄昏
ヒグラシが悲しくないた
4か月遅れの卒業式
久しぶりに会えた親友
ツバメは飛び回る 雑草は甦る 荒れた大地に
時計はうごきだした
(ボランティアインフォ:大藤)
このJCN主催の現地会議は震災後からずっと各地域で続けられていて、これまで開催はのべ20回以上、様々なテーマのもとたくさんの復興関係者が集う場となっています。
今回のテーマは−人が集まり、つながり、元気になる地域づくり−。
復興支援は地域資源に着目した中長期的な地域づくりの段階にきているという視点から、様々なステークホルダーのゲストが登壇し、ディスカッションが行われました。
会場となった南三陸町ホテル「観洋」の女将さんの挨拶から始まり、テーマ1「知る」では、今まさに町作りの現場で活躍している方々の事例に学びました。
中でも興味深かったのは石巻支援ネットワーク「やっぺす」の渡部慶太さんの発表です。最近各地で流行ってきている「おんぱく」の手法を取り入れた石巻での町づくりについて話して下さいました。
そもそもオンパクとは?別府から「温泉泊覧会」として始まったそうで、その地域に住む方々の趣味や得意なことを生かし小さなプログラムをたくさん作って、地域の中からも外からも参加者を募り、地域全体をテーマパークにしてしまおうという手法とのことです。
それをやっぺすさんでは「石巻に恋しちった(石恋)」というタイトルのもと、これまで2回実施してきました。
渡部さんは石恋について、
「石恋は地域活性、地域資源の発掘など重要な要素を含んでいます。一方的に作っていくのではなく、色んな人を協力者として巻き込んでいくことで一緒に町を盛り上げていく人を増やすことができまます」とおっしゃっていました。
地域資源というと何か特別な産品だったり、風光明媚な場所だったりを思い浮かべますが、そこに住む「ひと」にフォーカスをあてると、実はきらりと光る資源の原石がある、そんなイメージでしょうか。
東北はそういった「ひと」の資源が溢れています。
この手法は石巻だけでなく以下の地域でも盛んに開催、企画されています。
・まちフェス伊達ルネッサンス(亘理):http://machifes.jp/
・さんりくさんぽ(気仙沼 本吉):現在募集中
・南三陸おらほの学園祭(南三陸):http://www.challengestar.jp/project/s/project_id/15(現在企画中)
渡部さん曰く、この石恋のポイントは「小・集・短」!
小ー小さいことから始めることができ、小さなプログラムの集まりでできる
集ー人が集まる→外からは楽しそうに見える
短ー短期間に行いチャレンジを促す
そして何より、「楽しい」ということがリピーターが多く参加するポイントだそうです。
小さなことから始まって、やがて何かしたいと思っていた人の背中を押し、物事をすすめる関係性を再構築する力が生まれる仕組みがこの手法にはあるとのことでした。
さて、テーマ2「学ぶ」-全国の場所作り-では阪神淡路大震災をきっかけに設立されたNPO法人 まち・コミュニケーションの宮定章さんからコレクティブハウスについてなど、今後被災地の住環境に大変参考になる話が続きました。
テーマ3「つながる」では小さいグループに分かれてディスカッション。様々な分野で復興に関わる方々と意見を交わし合い、新たな出会いも生まれました。
そして、夏も終わりかけの南三陸町は、さわやかな秋の風と青い海が何より素敵でした。この景色を見ていつも思い浮かぶのは、今年の3月11日南三陸町追悼式で宮城県志津川高校の生徒さんが歌った歌です。
チリの高校生との交流から作られた歌詞の一節を自然と口ずさみながら、これからもがんばろうと思えるのでした。
(歌詞一部抜粋)
青い海が綺麗だ
見慣れぬ瓦礫の向こうに
友達と花火を上げた黄昏
ヒグラシが悲しくないた
4か月遅れの卒業式
久しぶりに会えた親友
ツバメは飛び回る 雑草は甦る 荒れた大地に
時計はうごきだした
(ボランティアインフォ:大藤)