未来を作る事業化支援キャンプ 2日目 vol.3

事業化支援キャンプ2日目。
いよいよ団体さんに向けたプレゼンです。会場に向かうバス車内でもぎりぎりまで練ってスケッチブックにまとめていました。



プレゼンは1チーム5分です。
あるチームは被災者による語り部事業を展開したいと話していた「Dandeらいおん」さんに対して、以下のようなプレゼンを行いました。

・最終的な方向性:被災地の声をたくさん届けたい
・それにあたって必要なことは:手段と資金がネック
・解消方法:手段:語り部のスキルを上げる、派遣先を見つける。

というものです。また解決方法を実行するための具体的な案をも出されました。
参加者は、語り部の人数や語る機会を増やすことで、たくさんの人に震災の記憶と防災の知識をしってもらい、また事業として成り立たせることを考えたのです。

一方団体さんからは、
・広めることも大事だが、壮絶な体験をしているのでその気持ちも大事にしたい。
・内容について、公にしていいものかと悩んでいるひともいる。
・語り部さんが語るのは、週1だと頻度が高すぎる。月1くらいがいい。
という、意見が出ました。



団体として活動している以上、継続するためには事業化していかなければならない、でも扱っているセンシティブな問題や人々を前に、一歩踏み切れないでいる、そんな団体さんの苦悩が、上記やりとりを見ていて感じたことです。

今回のこのツアーは課題解決を目的としていましたが、ツアーを通して分かったことは、課題解決をして次のステップを進みたいかどうかをもっと明確にしておくべきだったということです。

団体さんが置かれている状況や、活動ペースもそれぞれある。
そのことを踏まえて、現時点でどのステージに立っているのか見極め、そのステージに合った中間支援の方法を提案すべきなのだと感じました。

「いまさら」という気付きかもしれませんが、これは今回、課題解決ということに真剣に取り組まなければ分からなかったことです。



今回は団体さんやツアー参加者の皆さんに、私達も大きな気付きを与えて頂きました。そしてボランティアインフォ自体も、次のステップを目指していくため、しっかりと舵とりていかなければと、気持ちを入れなおしました。

今回の反省や経験をフルに生かして、次回は8月に開催する予定です。
次回もたくさんの方が関わって頂けるよう、準備を進めていきたいと思います。

(ボランティアインフォ・大藤)

・未来を作る事業化支援キャンプ 1日目vol.1
・未来を作る事業化支援キャンプ 1日目vol.2