【311イベント】福島から出展!〜しんぐるまざーずふぉーらむ〜
NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福島は、郡山市内の仮設住宅で女性たちによる小物作りの会を開いています。今回は、作成した布ぞうり・ティッシュケース・布たわしなどの販売にブースを設けていただくことになりました。
名称の通り、同団体では震災前には福島の一人親家庭の支援を行っていました。郡山を拠点に、いわきなど県内各地で相談会・茶話会の開催、一人親家庭を支援するサポーター養成など、シングルマザー・シングルファザーの支援を幅広く行っていました。
震災後は小物作りの形で支援を行っていますが、「女性」に目を向ける中でこのような支援のカタチにたどり着きました。
福島県内に多数避難所ができていた4月、しんぐるまざあず・ふぉーらむでは女性のための電話相談を行っていました。「小さい子供がいて、余震のたびに泣くので周囲から嫌がられている」「更衣室がなく、女性たちは女子トイレに列を作って着替えをしている」など、避難所・自宅避難者の女性から多くの相談が寄せられました。
避難所は順次閉鎖され、女性たちも仮設住宅と借り上げ住宅に移ってきます。郡山の仮設は、福島原発の30KM県内など遠方に住んでいた人が多く入居しています。「今まで住んでいた地区の人とは離れ離れになってしまい、女性が家に引きこもりがちになっている」という問題に気づきました。
そのため、女性同士が集まる場として、郡山市内の仮設住宅で月に一回小物を作る会を開くようになりました。会は、富岡町の社会福祉協議会「おたがいさまセンター」の協力のもと行われています。
素材になっている布は、初めは支援物資として寄せられた古着を使いました。染みや汚れがあったり、着古して使えないものは、たとえ着れなかったとしても、捨てるには申し訳なく思い、再利用する形で小物作りに結び付けたといいます。現在では、古い着物や衣類の提供をうけて材料に充てています。
仮設住宅で月に一度開かれる会は、会場が満員になり、一度座ったら立ち上がる場所もないほどの人気ぶり。専門の先生を招いて作り方を教えていただいているそうですが、支援にあたっているスタッフの方はほとんどが一人親家庭の方だそうです。
「同じ福島県民なので、困ったときはお互い様ですよ。」
今回のイベントでは、売り上げの一部は福島から県外に一時避難する子供たちの支援にも役立てられます。郡山市やその周辺は、現在でも放射線量が高い状態。育ちざかりの子どもたちにも、外出や外遊びには不安が付きまとっています。「少しの間だけでも、線量が低いところに行ってほしい。子供たちの支援のためにも、ぜひともご協力していただきたいです」と、遠野さんは語ります。
一人親家庭から被災した女性へと、対象は変わってもずっと女性のために課題を見つけ、解決してきました。女性たちが互いに繋がり、互いに助け合って作った製品に、あなたも触れてみませんか。
取材協力:情報ボランティア@仙台(福長悠@東北大学)
名称の通り、同団体では震災前には福島の一人親家庭の支援を行っていました。郡山を拠点に、いわきなど県内各地で相談会・茶話会の開催、一人親家庭を支援するサポーター養成など、シングルマザー・シングルファザーの支援を幅広く行っていました。
震災後は小物作りの形で支援を行っていますが、「女性」に目を向ける中でこのような支援のカタチにたどり着きました。
福島県内に多数避難所ができていた4月、しんぐるまざあず・ふぉーらむでは女性のための電話相談を行っていました。「小さい子供がいて、余震のたびに泣くので周囲から嫌がられている」「更衣室がなく、女性たちは女子トイレに列を作って着替えをしている」など、避難所・自宅避難者の女性から多くの相談が寄せられました。
避難所は順次閉鎖され、女性たちも仮設住宅と借り上げ住宅に移ってきます。郡山の仮設は、福島原発の30KM県内など遠方に住んでいた人が多く入居しています。「今まで住んでいた地区の人とは離れ離れになってしまい、女性が家に引きこもりがちになっている」という問題に気づきました。
そのため、女性同士が集まる場として、郡山市内の仮設住宅で月に一回小物を作る会を開くようになりました。会は、富岡町の社会福祉協議会「おたがいさまセンター」の協力のもと行われています。
素材になっている布は、初めは支援物資として寄せられた古着を使いました。染みや汚れがあったり、着古して使えないものは、たとえ着れなかったとしても、捨てるには申し訳なく思い、再利用する形で小物作りに結び付けたといいます。現在では、古い着物や衣類の提供をうけて材料に充てています。
仮設住宅で月に一度開かれる会は、会場が満員になり、一度座ったら立ち上がる場所もないほどの人気ぶり。専門の先生を招いて作り方を教えていただいているそうですが、支援にあたっているスタッフの方はほとんどが一人親家庭の方だそうです。
「同じ福島県民なので、困ったときはお互い様ですよ。」
今回のイベントでは、売り上げの一部は福島から県外に一時避難する子供たちの支援にも役立てられます。郡山市やその周辺は、現在でも放射線量が高い状態。育ちざかりの子どもたちにも、外出や外遊びには不安が付きまとっています。「少しの間だけでも、線量が低いところに行ってほしい。子供たちの支援のためにも、ぜひともご協力していただきたいです」と、遠野さんは語ります。
一人親家庭から被災した女性へと、対象は変わってもずっと女性のために課題を見つけ、解決してきました。女性たちが互いに繋がり、互いに助け合って作った製品に、あなたも触れてみませんか。
取材協力:情報ボランティア@仙台(福長悠@東北大学)