今後はスキルを持ったボランティアを!「band⇔aid」さんを訪問してきました。

寒くなってきましたね。
ボランティアインフォのオフィス(といってもシェアルームの6畳に3人で肩を寄せ合うw)はまだみんなフリースに包まり、暖房もつけずに堪えてます。

オフィス近くのいちょうが鮮やかでした。


先日山元町で活動している「band⇔aid」さんの、角田市にある拠点にお邪魔してきました。お話しを伺ったのは角田生まれ、角田育ちの小林さん。震災後、「何かしたい!」との想いから炊き出しや物資配布のボランティアを始めましたが、もっと多くの人を助けるためには組織が必要と感じ、角田高校の後輩と一緒にband⇔aidを立ち上げたそうです。現在のメンバーは5人。全員他に仕事を持ち、平日の夜間と土日の時間を活動に充てています。

8月にお伺いしボランティア募集のサポートをしましたが、宿泊施設を兼ね備えていることもあり、遠方から団体さんなど多くのボランティアさんが活動されたとのこと。その数は累計1700人!だそうです。


(入口の看板にはなぜか宮沢賢治の一説が。。)


「自分達が今“在る”ことにこんなに感謝したことはない。」
そう実感していると、小林さんはおっしゃていました。(ご本人のお写真取り損ねてしまいました。。)
角田市仙南の内陸に位置し、お隣の山元町までは車で20分ほど。津波の被害を免れたため、沿岸部支援後方拠点として、自衛隊などのキャンプが張られたそうです。

「band⇔aid」の強みはやはり、地元生まれの団体であり、自分達の手で生まれ故郷を取り戻したいという強い思いがあること。小林さんと話しているとその熱い気持ちがじんわりと伝わってくるのが分かります。

今後のボランティア活動の様子を伺いました。
これまで続けてきた、泥かきやがれき片付けなどの活動は11月20日で完全に終了し、今後はプロジェクト単位で専門性を高めたボランティアの募集をしていくとのことでした。

最近ボランティア団体を訪問していて、良く聞く言葉が「スキルあるボランティア」「専門的な知識を持ったボランティア」を募集したいという要望。今までのようなマンパワーを必要とするボランティアフェーズが終わり、専門性を高めた活動を支えてくれるボランティアが必要という意見です。band⇔aidさんは特に明確で、「食、医療、就労」の分野に今後は力を入れていくとのことでした。

そして私たちも、自分の技術やスキルを活かしてボランティア活動や社会貢献活動に参加できる環境を整える活動をしていこうと考えており、ボランティア団体からのこの要望はまさにぐっとタイミングと言えます。もっと多くの人がボランティアに参加できるよう、「ボランティアしたい」人の視点を踏まえながらコツコツと準備中です。正式なリリースは後日となりますが、詳細が決まり次第お知らせしていきます。

(ボランティアインフォ・大藤)
※今週は、亘理、南三陸町、七ヶ浜を訪問予定です〜