品川から南三陸へ。ボランティア東北ファミリアさんにお話を伺ってきました。

 

ボランティア東北ファミリアは、品川から南三陸へのボランティアバスを定期的に運行しています。
活動の内容は漁業支援や農業支援を軸に、ピザ釜を作ったり、お正月には仮設に住んでいる方々に送る年賀状を作成したり...その時期にあった活動をしています。

  

なぜこのような地域に密着した活動ができるのでしょうか?

代表の鈴木さんは震災後、南三陸に移住し活動をされています。
鈴木さんは、毎週ボランティアを募集しバスを運行しているだけではなく
日々、南三陸のことを考え、想い、住民の方々と関わっています。

仮設に住む方から東北ファミリア宛にきた一通の年賀状が紹介されています。
鈴木さんと東北ファミリアのボランティアさんたちと南三陸の方々がどうかかわっているのかわかる一通だと思います。 http://www.tohoku-familiar.com/sys/report/431/

また今後は、ボランティアを乗せたバスの空いている時間を利用して仮設の方々が利用できる「買い物バス」を考えているそうです。

「仮設にも、移動スーパーが来てくれるんだけどね。やっぱりたまには自分でお店に行って商品を見て選びたいでしょ?買い物って『必要なものを買う』というだけでじゃなく『選ぶ』っていうことが楽しいと思うんだよね。外に出るきっかけにもなるし、離れてしまった他の仮設の人にも会えるかもしれないしね。」
とおっしゃる鈴木さん。

鈴木さんのお話を聞いていると、南三陸の方々がいま、何に困っているのか。何を必要としているのか。どうしたらもっと日々の生活やこれからが生きやすくなるのかを考えて活動しているのだということを強く感じます。
だからこそ、ボランティアの活動内容が地域に密着したものなのでしょう。

震災からもうすぐ4年。
被災地では、新しいお店がオープンしたり、かさ上げ工事が行われていたり、復興住宅が完成したり...震災前のような生活に戻った方々もいらっしゃいます。
だけど、4年経つからこそ弱者はますます取り残されてしまいます。
そして「助けてほしい」と言えなくなってしまいます。
声をあげることができなければ、どんどん孤立してしまいます。
そのような人が増えないように、地域に密着し地元の人の心の声に耳を傾け活動を続ける鈴木さんのような存在はとても大切なんだと思いました。


 
品川から南三陸まで往復9,000円。
「自分でバイトして、9,000円たまったら来てくれる高校生もいるんだよ」というように、東北ファミリアのボランティアバスを利用するボランティアさんは、高校生を初め、一人で参加する人もいるそうです。
また、リピーターも多く2日間一緒に過ごすボランティアさんたちは交流がうまれ、東京でも飲み会なども開催しているようです!

東北ファミリアのボランティアバスのボランティアも募集中です!
最新ボランティア情報→ http://bit.ly/1D4o4W9

また、東北ファミリアへ2週間以上の長期ボランティアへ参加できる方は交通費の補助があります。
三陸を一緒に盛り上げませんか?
apbank東北ボランティアプログラム(※長期の方は必ずこちらからお申し込みください)
http://apfj.apbank.jp/volunteers/select/tohokufamiliar.html


(ボランティアインフォ 田屋)