ヒラメの刺身【雄勝・尾崎訪問】

以前ブログでご紹介した船越レディースのみなさんに、預かっていた雄勝石グッズの売上金と、購入者から集めたメッセージ色紙を渡してきました。


船越小学校に入ると、いつもいるスペースにレディースのみなさんいない。。
奥の方からにぎやかな声がして、のぞいてみたら廊下に机を出して作業していました。
こちらの方がお日様が当たるからだそうです。(笑)小学校の建物はこの季節底冷えです。
たしかに、あったかい!

売上金と、メッセージ色紙、前回訪問した時の写真を額に入れてお渡ししてきました。
新作のストラップも出来上がっており、出品先もいくつか決まったとのことでした。
販売経路が増えて、継続的な出品が可能になれば作り続けるモチベーションにもつながります。

浜に降りると、最近船が手に入り漁に出ていた中里さんが、沖から上がってきたところでした。

「うまいから持ってけ!」
そういって手渡されたのは見事な鮭1匹。
「これも持ってけ!」
おまけに鋒鋩(ほうぼう)も!


海の男は豪快です!
まだまだ少ない収穫量の中から頂いたお魚、ありがたく受け取り、家でさばいて鮭ごはんにして食べました。

船越を後にし、向かったのは石巻の尾崎です。
途中、通り過ぎた大川小学校には母子像と大きな石碑が建てられ、花が手向けてありました。

到着した尾崎は住宅地だった場所も未だ浸水しており、土を持った車道の両脇は湿地帯のようになっていました。


石巻を拠点に長期に渡って尾崎でボランティア活動をしている羽石さん。
住民の方からの信頼も厚く、「尾崎の隊長!」と呼ばれています。8月に出会ってからPC環境のサポートやボランティア募集をお手伝いしています。

もともと小さな集落だった尾崎は津波により壊滅的被害を受け、現在は住民の方は一人も住んでいません。それでも日中に数人の方が家に戻ってきており、家の片付けなどを行っています。

「すごく好きなのよこの場所が。だからなんとしても綺麗な景観を取り戻して、次の世代に渡してあげたい。桜をたくさん植えてね、ロマンチック街道にしたいわね。」
そう話してくれたのは、この地域に住む坂上さん。
民生委員として積極的にこの地域の再生に関わり、羽石さんとも協力してします。
坂上さんのお話しを聞き、その地に住む、住み続ける住民が集落を、町をどうしたいかというビジョンを共有することがまず重要だと感じました。
しかしこれがなかなかうまくいかないとのこと。

これから数年後の集落のことを考えられる人、明日の生活の不安でいっぱいでそんな将来のことを考える余裕が無いという人。様々な状況におかれた人々の意思を統一することは簡単なことではないと、坂上さんは語ってくれました。


最後に、坂上さんがさばいてくださったヒラメの刺身は、ねっとりと濃厚で醤油を付けるのがもったいないくらいでした。

東北の海の幸は本当に素晴らしい!
そう感じた1日でした。

羽石さんボランティア募集情報はこちら。
支援の手が届いていない石巻市尾ノ崎で、地域の方の声を聞き活動するボランティア募集
船越地区でのボランティア募集情報はこちら。
まだ支援の手が薄い石巻市雄勝町で地元の方と一緒に漁業支援に協力してくれる方募集!


(ボランティアインフォ大藤)