キャンドルナイト~希望のあかり~(南相馬市)に参加してきました。

 

2015年3月11日
今年は、LOVE FOR NIPPONさんが中心となって行ったキャンドルナイト~希望のあかり~に参加してきました。

この追悼行事は、福島県内7か所(郡山市福島市会津若松市いわき市、南会津市、白河市南相馬市)に分かれ、ボランティアインフォはその中の南相馬市で活動を行いました。

仙台から3人、福島大学から5人のボランティアさんと一緒に活動をしました。

当日は、朝から風がとても強く悪戦苦闘しながら設営を行いました。
2時46分にはスタッフ、ボランティア、その場にいたお客さん。みんなで海方向を向き黙祷をしました。


  
15時から19時までメッセージキャンドルの受付を行い、小さいお子さんからおばあちゃんまで老若男女たくさんの方々が311に対する想いをキャンドルに込めていました。

 
(ボランティアのみんなもメッセージを書きました)
福島大学の学生さんたちは、普段も定期的に福島市内の仮設を回り傾聴活動を行っているようで、その想いをキャンドルに書いていました。
来場した方へも声をかけながら元気に活動をしていました。
震災当時は中学生や高校生だった彼らが、福島の大学に通いながら活動を続けていることは本当に心強いことだと思いました。

「早く家庭菜園で育てた野菜が食べられるようになりますように」(60代 女性)
「3人の子どもたちと頑張るね、パパ空から見守っていてね」(30代 女性) 
「もとのみなみそうまにもどりますように」(幼稚園の男の子)
「ここにはもう戻れないかもしれないけれど、くじけない」(40代 男性)
福島市で新しい友達もできました。新しい場所でまた頑張ります」(50代 女性)

キャンドルに書いたメッセージは、本当に人それぞれでした。

震災後も南相馬に住み続けている人
他の町へ引越したけれど3月11日には毎年故郷へ戻ってくる人
関東の友達を南相馬に連れてきて、故郷を案内していた人
常磐道が開通したし、初めて南相馬に来てみたよ。」と話してくれた東京から来た2人の男性。

南相馬に住む方だけではなく、みんなそれぞれ何かを想い南相馬を訪れキャンドルナイトに参加していました。




17時からは地元原町地区の中学生や小学生の合唱や吹奏楽の演奏もあり、ホールいっぱいにたくさんの人たちが集まりました。

夕方からは、雪も降ってきてキャンドルに火を灯すのも本当に大変でした。
だけれどボランティアのみんなは一言も弱音を吐かずに一生懸命キャンドルを設置してくれました!本当に感謝です。
 


「4年前の3月11日も天気悪かったもんね。天国に行った人たちが忘れないで。って雪を降らせているのかもしれないね」と来場した方が言っていたことがとても心に残りました。

『忘れない』
時間が経つにつれてどうしても風化してしまうけれど、3月11日に起こったことは決して忘れてはいけない。語り継いでいかなければいけないことだと改めて思いました。




ボランティアをするということに対して「私なんて何かできるだろうか」という人が多くいるけれど、今起こっている問題や地域に目を向けて自分で体験し、感じたことや被災地域について周りに話すことが風化をさせないことに繋がります。
何もしないよりも、行動に移すことで心や頭に残り忘れにくくなります。

ボランティアの活動をすることは、「忘れない。風化させない。」一つの手段にもなると思います。

ボランティアインフォもまたこれから頑張っていきたいと思います。
震災直後は岩手、宮城に比べ、福島で支援活動をする団体は少ない印象でしたが、最近では活発に活動を続けている団体が増えてきました。
今年は、福島に関わる団体とも更に関係をつくり活動していけたらと思っています。

今回7か所で書いてもらったメッセージはコチラのサイトで見ることができます。

福島だからこそ感じる想いがこのサイトに詰まっています。
http://fukushima311.jp/ 

(ボランティアインフォ 田屋)