『キャンナス東北』さんにお話を伺ってきました。

キャンナス東北さんは2011年3月20日に被災地支援として宮城県気仙沼市に入り、避難所にて支援活動を開始しました。
同年4月2日から石巻市に入り、現在は石巻中心部から牡鹿半島渡波に活動場所を移しています。
これまで、看護、リハビリ、地域コーディネート事業、仮設住宅被災者自立支援事業、おらほの家解放などの事業を行ってきました。
避難所から仮設、仮設から現在へ生活が変化していくと共に活動の内容も変化していきました。

キャンナス東北さんの母体は地域に根ざした活動をモットーに、手厚い介護・看護の実現をめざした有償ボランティアの活動を行う『キャンナス』さんです。
キャンナスは、地域に住んでいる看護師が、日ごろ忙しいご家族の手代わりとなって、医療、介護のお手伝いをする訪問ナースの会です。神奈川県藤沢市に本部があり、全国に支部があります。

キャンナス東北さんは看護師などの資格を持った方はもちろんですが、福祉関係の資格を持っていない人や勉強中の学生まで幅広い方がこれまでボランティアとして活動をしてきました。
「やっている活動は、専門的な部分もあるけれどそれ以外に『寄り添う』『話を聞く』ということは資格がなくてもできることですからね」と話してくださるのはスタッフの本庄さんです。
本庄さん自身も、福祉関係の資格は持っていませんが利用者さんの送迎などを行い、地域に寄り添っています。

キャンナス東北さんの活動の様子をうかがっていると、体のケアが心のケアということを強く感じます。
被災した人だけでなくとも、体が不調だと心も不安定になってしまうことって多いと思います。
「どうしましたか?」と唐突に聞かれると、心の奥に悩んでることはなかなか吐き出せないことが多いと思いますが、「血圧高いけど、何か変わったことありましたか?」「からだの変化何かありましたか?思い当たる原因はありますか?」などと健康相談会やお茶っこをすることで、生活や心の変化を知ることができ体も心も支えることができるのだと思いました。



現在もボランティアさんを募集しているいるのは以下です。
仮設住宅被災者自立支援事業
自立する方法や時期などを判断できない高齢者や障がい者などの自立を支援する事業です。
牡鹿半島の荻浜地区と牡鹿地区、渡波地区のプレハブ仮設で行っています。

・おらほの家解放
牡鹿半島の拠点である「おらほの家」をコミュニティスペースとして開放しています。
牡鹿半島の住民が集まり、お茶っこなどをしながら自分らしく過ごしています。
月6回牡鹿半島の住民(高齢者中心)が集まり、スタッフと一緒に参加者主体で行っています。

今までは、県外からのボランティアさんの受け入れを積極的に行っていましたが、宮城県内の地元のボランティアさんに長期的に関わってもらえるように働きかけをして地元に寄り添って行くことを考えているそうです。また、地元の団体と協力しながら活動を進め始めています。

キャンナス東北の最新ボランティア募集情報はこちらから!
http://bit.ly/1syDy3b

キャンナス東北のボランティアさんへのインタビュー記事
http://story.volunteerinfo.jp/story015/

(ボランティアインフォ 田屋)