ボラバスで石巻市渡波地区へ。『神戸国際支縁機構』

神戸国際支縁機構』さんは、2011年9月11日に起こった同時多発テロから難民支援を行い、東日本大震災後は2011年3月11日から3日後の14日に関西近郊で支援物資を集め始めました。
震災直後、石巻のボランティアの拠点となっていた石巻専修大に入り、石油ストーブ、ガソリン、自転車、米、インスタントラーメンの他に医療物資を現地に届けていました。
その後渡波地区へ現在も毎月ボランティアバスで訪れて2016年4月現在、60回を超えています。

今回は、代表の岩村さんにお話をお伺いしてきました。
「大きいことは何もできていません。私たちは、弱者に寄り添い相手の都合に合わせていく活動を行っています」とおっしゃっていました。
岩村さんの言葉からは『〝してあげる″のではなく〝させていただく″』『現場に寄り添う』ということを大事にされていると感じることができました。

先月の3月11日近くにはメディアでも東北の現状を多く取り上げられていました。
震災から5年が過ぎ、復興へと向かう前向きなニュースや人がクローズアップされていましたが、
またそれとは反対に、5年が過ぎたにも関わらず変わっていないことや問題点も出てきていることも現実です。

ハード面や、新しいハコモノができたことは映像や写真でも分かるかもしれません。
しかし、そこで生きる人の現実や現状は、現地に行き触れるからこそわかることなのだと思います。

『復興』とは何をもってそう呼べるのかは、人それぞれの意見があると思います。

「外の人からボランティアはもういらないんじゃないか。という声も聞くこともありますが、人の復興は5年で終わるわけがありません」
神戸国際支縁機構さんは『人に寄り添い、人の復興』を目指しています。


(毎回ボランティアさんが食べている石巻のお弁当。おいしかったです!)

神戸国際支縁機構さんに参加するボランティアさんは大学生など若い方も多いそうです。
ボランティアは学校教育ではない為、何かを教える。というよりも〝導き引き出す″といことを大切にされています。
「親に勧められてボランティアに参加してくる子もいるんですけれど、現地に来て活動をし現地の人と触れ合うことで、その子の心の変化が手に取るようにわかります。お金じゃない価値。ボランティアで参加するから気づくこと得ること、活動の醍醐味がありますよね」とおっしゃっていました。

神戸国際支縁機構さんが定期的に訪れている仮設にも一緒に行かせていただきました。
「本当に、感謝ですよ。来てくれるだけでありがたい、ボランティアさんと話すだけで心が和らぎます。」と地元の方を話してくださいました。
仮設住宅から復興住宅などへの転居が進み、仮設も空き部屋が多くなっています。



約半日岩村さんとご一緒させていただきましたが、丁寧に接してくださり、時にはギャグで笑わせてくださいました。
『まだ東北に行ったことがない』
『行ってみたいけれど具体的に何かをしたいということが想像できない』という方にもおすすめですよ!
3泊4日の活動できっと何かに気づけると思います。

・神戸国際支縁機構さんの活動はこちらから(HP)
http://kisokobe.sub.jp/
ボランティア活動の流れもHPに掲載しています!
・最新ボランティア情報はこちらから
http://bit.ly/1V3ZNu7

(ボランティアインフォ 田屋)