『東北ジャム2015 in 女川』のボランティアコーディネートをおこなってきました!

「いつまでも被災地じゃない」をスローガンに掲げ、10月25日(日)に宮城県女川町の女川総合運動公園で行われた東北ジャム2015。
23日、24日は事前準備、26日は撤収作業もボランティアさんにお手伝いいただき4日間でのべ138名の方が参加してくれました!

23日は場外のテント立てを行いました。平日のため人数は少なかったのですが、女川や石巻在住の方たちが仕事終わりに駆けつけてくれました。


24日は場内のテントやのぼり立て、サインづくりやパスづくりなど細かい作業を行いました。しかしこの日は夕方から段々と風が強くなり、夜には突風で立てた場内のテントがほぼすべて吹き飛ばされてしまうという事件が起きました…。

 
活動予定時間は過ぎましたが、ほとんどのボランティアさんが遅くまで残って、立てたテントをすべて崩してたたみました。「明日、安全に東北ジャムが開催されますように。」みんなで願い解散しました。

25日当日。
集合時間は7時でした。しかし、24日にテントが飛ばされたことを知ったボランティアさんたちは自主的に1時間前に来て「手伝えることはありませんか?」と朝からテントと立て直してくれました。

全員が集合した後は、各ポジションに分かれて活動していただきました!
それではポジションごとに紹介したいと思います。

■ゴミステーション
今回は場内飲食禁止のため、場外に1か所ゴミ箱を設置しました。
ステージの合間には飲食ブースにはたくさんのお客さんが並びました。
会場で出たゴミの分別をお客さんに促す活動を行いました。

 

■関係者受付
会場から少し離れた場所にあった関係者受付にもボランティアさんがいました。
当日来場した関係者の案内をお手伝いしてもらいました。

■場外誘導
飲食ブースや救護、インフォメーションがある場外会場から女川駅までの導線を2チームに分かれて活動しました。
会場近くには仮設住宅や町民体育館などもあり一般の方が車で通ったり歩いたりしていました。近隣の方に迷惑が掛からないよう、またお客さんが安全に会場にたどり着けるように誘導していました。
 

■バス係り
女川駅前からは仙台駅行・石巻駅行・駐車場行のシャトルバスが運行されました。
お客様が間違えてバスに乗らないように女川駅前で奮闘してくれました。
会場から離れた場所でしたがチームワークよくお客様を受け入れ見送っていました。

 

■クローク
会場内に設置されたクローク。実は、前日まではテントとクローク棚があったんです…しかし前日の夜中にテントが吹き飛ばされ撤収しました。
イレギュラーな対応になりましたが、リーダーを中心に知恵を出し合いお客さんの荷物を保管していました。
 

■出展管理
当日は飲食出店の他、場内にはNPOブースなどもありました。
朝一番にくる出展者のみなさんを受け入れ案内をしました。
朝から忙しかったですが前日からお手伝いしてくれた2人が2日間頑張ってくれました。

■リストバンド交換
会場1時間前からお客様が並び始め、会場時間にはたくさんの列ができました。
リストバンド交換チームがお客様に声をかけながらチケットとリストバンドを交換しスムーズに会場へと案内することができました。
その他、リストバンド交換所付近の道路導線の確保にもこのチームが活躍してくれました!
 

■場内誘導
会場入口でのリストバンドチェックを行っていたのがこのチームです。
1日中声を出しながらリストバンドチェックを行っていました。
その他、会場内には物販ブースやNPOブースがあり、ブースの列整理なども行いました。
帰りはハイタッチをしてお客さんを見送りました。

 
(入場開始前には円陣を組んで気合を入れいていました!)

■インフォメーション
落し物対応、トイレ掃除、お客様への案内などを行いました。
その他、クロークや場内外の誘導などのお手伝いにも助っ人として出動していました。
 
 

以上のようにたくさんの場所でボランティアさんが活躍してくれました。

 
活動をしながら、足りないと思った看板やサインなどはボランティアさんたちが知恵を出し合い、手作りで作成しお客さんを誘導していました。

25日遅くまで寒い中活動していたにも関わらず、26日の撤収作業にもボランティアのみんなが元気に参加してくれました。


AIR JAMから東北ジャム2013へ。そして2年越しに開催された今回。
東北ジャム2013でボランティアしてくれた方たちが今回もたくさん参加してくれました。
「東北ジャム2013のときのボランティアさんが楽しそうだったから今回はボランティアでの参加を決めました」
「今回は友達も連れてきました」
「2013年の時は高校生だったので最後までボランティアできなかったけれど、今回は大人になったので最後までお手伝いできます!」
と言って参加してくれた人もいました。

AIR JAM2012や東北ジャム2013をきっかけに様々なボランティアに参加するようになった人たちがリーダーに名乗りを上げ、ボランティアと実行委員の懸け橋になってくれました。

 
リーダーの8人は、開催1週間前に集合し女川と石巻でリーダー合宿を行いました。
どうやったらボランティアのみんなが活動しやすいか、楽しめるか、東北ジャムが無事に終わることができるか、常に考え相談し合い活動してくれました。
本当に、本当に頼りになるリーダーでした!ありがとうございました!

今回、ボランティアとして参加しなくてもお客さんとして会場に来ていた多くの方たちに「お疲れさま!寒いけどボランティアのみんなのおかげで楽しいよ」と声を掛けていただきました。

たくさんの人に支えられ、138人のボランティアの想いが詰まった東北ジャムだったと感じました。
ボランティアの力なくして東北ジャムは成り立たなかったと思います。
寒い中、最後の最後まで笑顔で活動してくれました。
日曜日の開催にも関わらず、関東や九州から女川まで来てくれた方もいました。
本当にお疲れ様でした!!!!


これでイベントシーズンもほぼ終わりを迎えました。
「東北のために、あの人のために、あの町のために、自分のために...」
「音楽が好きだから、生まれ育った町だから、仲間に会いたいから、楽しいから...」
ボランティアをやる人は、それぞれ違う想いや目的を持っています。
人によっては「何となく」という人もいます。
みんながそれぞれの想いがあるから様々なアイディアが生まれ、刺激をし合い、活動ができるのではないかと今回のボランティアのみんなを見て感じました。
また来年、様々な現場で様々な想いや考え方を持ったボランティアのみんなに会えることを楽しみにしています!思い立ったが吉日!です!

(ボランティアインフォ 田屋)