気仙沼あそびーばーの会さんにお邪魔してきました!

気仙沼あそびーばーの会は、気仙沼市本吉町の寺谷地区にあるプレーパークです。
東日本大震災直後の2011年4月に日本冒険遊び場づくり協会さんがつくり、
現在は独立し地域の気仙沼の方たちで運営をしています。


今回は、代表の鈴木さん(右)とプレーリーダーの千葉さん(左)にお話を伺ってきました!

遊ぶ場所ができると聞いた子どもたちが準備段階から手伝いに来てくれていたそうです。
鈴木さん:「ここには、私の孫も来ているんですけど、孫がのこぎりを使って手を切った。というのを聞いたとき、『子どもが子どもの時に体を使って覚えるべきことを今まで教えてなかったんだな』ということに気づいたんです」

気仙沼あそびーばーの会のパンフレットには
「竹林や山畑を切り開いて作られた子どもの遊び場
まるでタイムスリップしたような…昔感じたワクワクドキドキ
竹林のぞくと秘密基地  みんなで作った大すべり台
森の中のツリーハウス  地面を見下ろすハイジブランコ
ひやりと冷たい水遊び  うじゃうじゃいるよザリガニ池
こわいけど暖かい火   木々を飛んでくターザンロープ
いつも誰かがいる遊び場 いつでも楽しいあそびーばー」
と書いてあります。
自然の中で子どもたちが自由に体や道具を使い遊べる空間があります。

 
(私もすべり台を滑ってみましたが、楽しかったです!笑)

のこぎりを使ったり、くぎを使ったり、火を使ったり...
危険もあるけれど、それを大人たちが見守り、子どもたちが自ら体験することで、初めて「どうすれば危ないのか」という理由がわかるのではないでしょうか。

震災後、「被災地には遊び場がない」と言われていますが、遊び場というのはただ「遊ぶ場所」というだけではなく、学校以外の「居場所」になっています。
気仙沼あそびーばーの会の遊び場には、自然はあるけれど、ゲーム機や今流行のカードゲームがあるわけじゃありません。
思いっきり駆け回って遊ぶ子、のんびりする子、寝る子、何かを作る子、何もない中で何をしても許されるからこそ、それぞれの居場所なっています。

 
(左:あそびーばーの会が大事にしていること。右:のこぎりなどの工具入れ)

実際に、学校ではなかなか個性が出せず自分の居場所を見つけられない子も、遊び場では生き生きと遊んでいる子もいるようです。
「もちろん、たくさんの子どもたちに遊びに来てもらいたいですけど、100人来ればいいということではなく、1人でもいいからその子にとって自己表現できる場所になれば。と思っています」
「あと、最近は、近所のおばあちゃんたちも来てくれるんですよ」
と鈴木さんはおっしゃっていました。

子どもだけではなく、地域の人たちが集まり、子どもたちを見守る場所になっているようです。
気仙沼あそびーばーは木曜日から日曜日まで開園しています。
今後はボランティアを募集する予定です。大谷海岸を眺めることができる素敵な場所でした♪


(ボランティアインフォ 田屋)