読書ボランティア『おはなしころりん』さんを訪問してきました!

 

今回は、岩手県大船渡市で絵本の読み聞かせボランティアなどの活動をで行っているおはなしころりんさんを訪問してきました。



団体が立ち上がったのは11年前。
市の図書館で絵本の読み聞かせ講座に参加した地元の方々が、もっと活動をしてみたい!と始まりました。

東日本大震災大船渡市も被害を受けました。
震災後、住民の方々のことが
心配になって避難所に絵本の読み聞かせに回ったそうです。

「最初は、頭を下げてお願いして読み聞かせをさせてもらっていたんですよー。」
と話を聞かせてくださったのは代表の江刺さん。
避難所が解散した後も小学校を中心に読み聞かせの活動は続けています。
活動を続けてく中で選書がいいと評価を受けて、今年度からは大船渡市内の全小学校に読み聞かせの会で回っているそうです。

震災後、活動の対象は子ども向けでしたが、読み聞かせで回っているうちに大人からもリクエストをもらい大人にも本を貸し出しているそうです。

現在は読み聞かせ以外にも、
大船渡市内の小学校の学級文庫に本の貸し出し
気仙民話の紙芝居
絵本づくりのワークショップ
コミュニティFMラジオで朗読の放送
なども行っています。また、一般住民に向けて読み聞かせ講座も開催しています。
『読み聞かせ・本の貸し出し』ということだけではなく本を通して、子どもたちに関わり、見守る。地域コミュニティの再生、活性化を目指して活動を行っています。

現在、メンバーは24歳から81歳まで31人が活動を行っています。
メンバーの皆さんは「自分がやりたいから」という気持ちだけではなく、「子供たちのために、大船渡のために」という共通の意識があるからこそ、年齢の幅は広いけれども、みんなお互いの意見に耳を傾け、学び合い・育てあいながら活動をしているそうです。
「メンバーそれぞれ特技があって面白んですよ!選書も人によって違うし、81歳の方の方言を使った読み聞かせはなかなかマネできません」
とおっしゃっていました。



貸し出した本も、事務所に戻ってきたら1冊1冊アルコール消毒をして丁寧に扱われています。
読み聞かせをする時の本も、選書の勉強をし、時には仲間同士で相談をしながら本を選んでいます。

震災前から「この地域の人たちはいま何を必要としているのか」「何をしなければならいか」「自分たちに何が足りないか」メンバーがしっかりと向き合いながら、丁寧に活動をしてきたからこそ地域に密着した息の長い活動ができているのだと感じました。

おはなしころりんさんの活動はこちらのブログからもチェックできます♪
http://ohanashikororin.blog.fc2.com/(現在、寄付のご協力も受け付けております。)

(ボランティアインフォ 田屋)