「石巻復興支援ネットワーク」通称:やっぺすさんを訪問してきました!

やっぺすさんは、石巻市で、子どもの環境教育や子育て中の親を支援する活動していた「環境と子どもを考える会」を母体に震災後にできた団体です。

活動の主な概要としては、
1)復興の担い手育成事業、2)子育てママ応援事業、3)子ども・若者の育成支援事業、4)仮設住宅を中心とするコミュニティ再生事業、5)外部団体のマッチング・現地コーディネートなどを行っています。

「ここで働くスタッフも、震災でみんな家が半壊・全壊したんだけど。何かしたい!何かしなければならない!と思ったんです。」
お話をしてくれたのは、代表理事の兼子さん。

「始めたばかりの時は、まだまだ支援物資に頼るような雰囲気もあったんですけど、自分に返ってくるものは“無料”ではなく、費用は実費にする。それが、働くきっかけ・外に出るきっかけになっていくと考えたんです」
震災が起こった年の夏には、すでに【自立支援】という意識で活動をされていたようです。



趣味や特技を持つ市民が、小規模の体験プログラムを実施。それらを短い期間に一斉に開催することで人と人との交流を生み出すイベント「石巻に恋しちゃった」や、小さな子どもを持つお母さんたちが家庭でできる手仕事づくり「Amanecer」、家族構成や年齢などいざというときに必要なものはそれぞれ異なるはず。防災豆知識のみがリュックに入っており、あとはそれぞれが必要なものを詰めることができるように。という、大人も子供も「無事かえるリュック」などなど…

やっぺすさんの活動は常に、顔が見える支援や交流であったり、誰のための支援なのかがすごく明確で、活動に参加する人たちも目的を持ちやすい活動だと感じました。

「その人ができそうなことを、私たちがやってはダメ。人それぞれ事情ががあるけれど“ちょっと”やってみたいということを“ちょっと”背中を押してあげる。私たちは少しお手伝いをしてきっかけを与えてあげるだけ。そうして普通の人やお母さんが復興の担い手になっていけばいいな。と思うんです」と兼子さん。



私が訪れた日も、オープンしたばかりのカフェ バタフライでは、東京のMission Houseさんの協力で親子で参加できるパンケーキ教室が行われていました。

赤ちゃんと一緒に来たお母さんや、おばあちゃんときた男の子、友達同士で参加した女の子たち。
火を使うお料理教室ですが、子どもたちはお母さんやスタッフさんに見守られて楽しそうにパンケーキを作っていました。



「普段、お母さんたちの付き合いって“○○ちゃんのママ”って呼ばれていて、お母さん同士が名前で呼び合うことってなくなってしまうんです。でも、たまには名前で呼び合うのもいいでしょう?」と言うように、

お母さんたちの会話は、子どもの話はもちろん、自分の洋服の話、パンケーキ教室の先生がイケメン!などなど…話に花が咲いていました。

カフェは石巻駅前にあり、カフェを利用すれば近隣にある市役所の駐車場が無料で使用できます。

パンケーキ教室に来ていた小さな女の子
「大きくなったら、お料理する人になりたい!」と言っていた。



「ママが働く姿や復興していく町をみて、子どもたちも“こんなことできるんだ!”って夢を持てるようになってほしい。自分の心にある、ママたちのやってみたいことを、ここのカフェでおしゃべりしながら実現していければいいな」(兼子さん)

カフェには、たくさんのママや子どもたちの夢が詰まっているように思いました。



カフェのご飯もすごくおいしいです!
私も、焼き立てパンをたくさんおかわりしてしまいました!

石巻復興支援ネットワークやっぺすさんの活動はこちらから
http://yappesu.jimdo.com/
カフェの情報はこちらから
石巻市穀町12-23大同会館2階
http://ameblo.jp/yappesu/entry-11586694666.html

あったかくて、元気が出てきますよ!

(ボランティアインフォ 田屋)