「かがやけ仙台 〜震災の記憶を胸に〜」でボランティア案内所を開設しました

2013年3月11日。
震災の「風化」が懸念されるなか、2回目の「311」を迎えました。
当日は、前日までの暖かい陽気とは一変し、震災当時を思い出させるような非常に寒い一日となりました。

今回私たちは、ひょうごボランタリープラザと一緒に、仙台青年会議所主催の追悼イベント『キャンドルナイト2013 「かがやけ仙台〜震災の記憶を胸に〜」』においてボランティア案内所を開設しました。そして、特に仙台近郊のボランティア募集情報や沿岸部の状況、仙台市内でできる支援の形をご案内させていただきました。

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当日案内させていただいたボランティア募集情報は以下のページにまとめていますのでご覧ください。

2013年3月11日ボランティア案内所@仙台勾当台公園


ちなみに、今回のボランティア案内所は、以前仙台駅のステンドグラス横に開設していた「ボランティア情報ステーションin仙台・宮城(VIS)」、および「東日本大震災ボランティア・インフォメーションセンター(VIC)」と同じコンセプトの案内所。
ボランティアインフォの原点の一つであり、ステーション以来ずっとお世話になっている兵庫県の方々との共同作業ということで、一日限定の復活ではありましたが、感慨深いものがありました。

ただ、今年は3月11日が平日であること、また前日の日曜日に各地で追悼式典が行われていたことから、当初は来場者はそこまで多くないのではないかという(甘い)想定をしていました。
が、いざふたを開けてみると、案内所の開設準備が終わらないうちから来場してくださる方が・・・!!
結局、キャンドルナイトが終わる20:00まで来場者が途絶えることはありませんでした。
配ったビラの枚数、なんと200枚以上!
それだけ多くの方に来場もしくは興味を持っていただいたということで、沿岸部やボランティアへの関心はまだまだ薄れていないと確信するとともに、そうした関心を持っている方々に正確な情報をお伝えすることが私たちに一層求められていると感じました。

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今回、案内所に来場された方々は、例えば次のように本当に様々でした。
仙台市内にお住まいの方
・ボランティア活動をするために遠方(九州・関西など)から来て下さった方
・出張で来仙しボランティア活動をしてから帰るという方
・今度会社でボランティアを企画しようと考えている方
・仕事の関係で土日だけでも活動したいという方
・親子でボランティアに参加したいという方
・被災地の現状をこの目で見ておきたいという方

加えて、来場された方々がお持ちになっている疑問として、以下のようなものが多かったように感じました。
・ボランティアはまだ必要なのか?
・どういったボランティアが必要とされているのか?
・これからボランティアに行くつもりだが、どのような募集情報があるか?
・被災地の現状やニーズはどうなっているか?以前と変わったのか?
・短期間・親子で参加できるボランティアはないか?

また、沿岸部にお住まいで、津波の被害を受けた方にも来場していただきました。その方は、ボランティアに色々助けられたので感謝しており、今どんなボランティアが行われているか知りたいということで来場してくださったそうです。
この他にも、震災当時の状況や現状について、私たちよりとても詳しい方にも来場いただき、私たちの方がむしろ教えてもらう場面も多々ありました。

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ところで、ボランティアインフォとしては今回、案内所以外にも追悼イベント(キャンドルナイト)をお手伝いするため、一般の方からボランティアを募り11名の方に参加していただきました。
具体的には、キャンドルの設置や点火、設置・点火したキャンドルに人が近づきすぎないよう警備(?)、そして最後の片づけの仕事をお手伝いただきました。

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事前の想定の甘い部分やちょっとしたハプニングも少なからずあったのですが、予想以上に多くの方に来場していただき、ボランティアや沿岸部の状況に関する情報を紹介することができたことから、案内所としては一定の役割を果たせたのかなと思います。
とはいえ、震災から2年が経ちましたが、復興のためにはまだまだボランティアの力が必要です。
ボランティアインフォはこれからも、ボランティアを必要とする方とボランティア希望者をつなぐことで、東北復興のために動いていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

最後に、今回の案内所開設およびイベントボランティア活動の実施にあたり、ご来場いただいた方々、ご協力いただいた皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。

(学生ボランティア 馬場)