湊小学校避難所から生まれたお母さんチーム「シュクラン」新商品開発MTG!

石巻湊小学校に避難していたお母さん4人が立ち上げた手作りチーム「シュクラン」さん。
震災後にたくさん応援頂いたことに対して、感謝の気持ちを届けたい、一歩でも前に進んでいることを知ってほしい、という願いから自分達でデザインしたネックレスを販売していました。

銅版で出来たチャームは石巻を表すお魚や碇のモチーフが施されており、海、魚の町「石巻」を復活させたいという想いが込められています。



以前ボランティアインフォではHP作成のボランティアさんとお繋ぎしたことがきっかけでお知り合いになりました。
今回は今のデザインをリニューアルして、震災関わらずお客さんが手に取ってもらえるような商品にしたいという希望から、手作り雑貨やデザインにくわしいボランティアさんをご紹介。初めての顔合わせと、新しい一歩に向けたミーティングが石巻で行われました。

今回来てくださったボランティアさんは多賀城在住の本郷さん。
自身も石巻の出身でご実家は津波の被害を受けました。普段は、デザインやイラストの仕事をしていて、仙台市内の雑貨店でも販売の仕事もしています。



「質を高めるということを考えるなら、まず4人のお母さんが次にどういうものを作りたいか考えましょう。焦って新しいことをしたり現状よりいいものをと思わなくていい、どういうこと伝えたいか。私達は『いいもの』『かわいいもの』は分かる。そこは信頼していいと思う。伝えたいことを形にしていくことをお手伝いします」
と本郷さん。

シュクランのメンバーである色川さんからは
「初めてデザインを考えた時に、石巻を想う気持ちから今のモチーフが自然と出てきた。忘れないでほしい、感謝を伝えたいという気持ちは変わらない。ただ可愛いだけの雑貨でななく、大切にするものから離れずに新しいものを生み出していきたい。」
との意見も。



「売れるもの」をデザインするのは確かに必要なことですが、一番大切なのは作っているお母さんが何を目標に作って、何を伝えたいか。それを商品に表していくかは別として、改めて向き合うことが大切なのでしょう。

あとは原価計算して上代の3割に諸経費を抑えることや、パーツの色調を統一することでチープ感を出さないこと、などをアドバイス
12月9日に東京の表参道で開催されるイベントでの販売を目標に、生産計画を立てることになりました。

最後に本郷さんにお話しを伺うと「皆さんと話をしているうちに、これからの展開というのは頭に浮かんでくる。後は思いを形にするお手伝いをしていきたいと思います」とコメントを頂きました。



(ボランティアインフォ:大藤)