「畑でトマトが待っています!」〜塩害農地でトマトを収穫しよう〜

先日宮城県の南部に位置する亘理町に行ってきました。
震災前からいちごの栽培が盛んなことは有名ですが、津波で塩害を受け畑では今元気に真っ赤なトマトが実っています。

塩トマトという名前のトマトも販売されているくらい、塩害の土地でもトマトは丈夫に育ち絶妙な塩差加減から一般のトマトより甘いこともあるそうです。



この日お会いしたのは、一般財団法人共生地域創造財団の小笠原さん。
財団を通じて震災直後から物資支援などで被災地を回っていたそうです。今はここ亘理にて、現地の農地法人と協力して塩害地でのトマト栽培のサポートなどを行っています。

小笠原さんに連れられて、約6ヘクタールもある広大なトマト農園に行きました。



見渡す限りのトマト畑!
収穫を今か今かと待つ、真っ赤に熟れたトマトがそれはもうたっっっっくさん!実っていました。中には枝からこぼれ落ちたのか、あぜ道にもトマトが転がっていてちょっともったいない。。。

小笠原さんのお話によると、今回栽培しているトマトは、トマトジュースやケチャップになる加工用のトマト。生食用に比べてビニールハウスなど設備は不要で、畝に苗を植えているので比較的栽培に手間がかからないそうです。

手間がかからないとはいえ、初めての挑戦ということで農業指導の方が現地の方々に成育方法を教え、今まで収穫を待っていたそうですが、まさかこんなに実るとは予想していなかったとのことでした。



畑では地元の方が腰を追って籠いっぱいにトマトを収穫していました!
「どうぞ」

と作業していたお母さんから手渡された熟れたトマト。お母さんの額には玉の汗!この日の日差しは特に強くて、私も汗だくでした。

「ちょっとホットトマトになってるけど」
とお母さんはトマトをエプロンで拭いて、ガブリ。
私も真似てかぶりつきました。

加工用と伺っていましたが、若干の塩加減が甘さを引き立たせていて、美味しい!乾いた喉に野菜のみずみずしさが染み渡りました。

お母さんの話を聞くに、とにかく人手が足りないとのこと。
今日はまだ収穫前のトマトでも1日お日様にあたれば明日には採れごろだそうで、6ヘクタールの畑を何度回っても収穫が追いつかないそうです。

この農地はもともと所有していた方々が農地法人として運営しており、トマトの収益は全て現地農地法人に入り、ゆくゆくは地元の雇用に繋がるよう事業展開していくとのことでした。


(ひまわりと収穫したトマト、牧歌的な風景はなんだか絵画のようでした)

収穫できる時期は限られているので明日からでも、収穫のボランティアさんを必要としています。朝8:30畑に集合してお昼を挟んで夕方までの作業はなかなかハードですが、畑でかぶりつく真っ赤なトマトは本当に美味しいですよ。

大人数の団体さんもバスを停めることができるので受け入れ可能とのこと。
たくさんのご参加お待ちしております。

【とにかく急募!】宮城県亘理町で津波で被災した畑のトマト収穫ボランティア募集!

(ボランティアインフォ 大藤)