石巻のお母さん団体「シュクラン」のアクセサリー

石巻を支援している方から「湊小学校に避難していたお母さん達が立ち上げた団体があるから話を聞いてあげてほしい」とメールが来たのは3週間ほど前でした。

「チームシュクラン」は石巻湊小学校に避難していたお母さん4人が、オリジナルのアクセサリーを作り、販売する団体です。
ネックレスやストラップにもなっているチャームは全てオリジナルで、浅草の銅板屋さんに作って頂いているそうです。



シュクランの4人の方が、本日仙台にいらっしゃるとのことで、お話を伺ってきました。
皆さん小学生から中学生のお子さんを持つお母さん達で、忙しい毎日を送っています。
チームシュクラン設立のきっかけは湊小学校に避難していたとき、子どもたちが抱えるストレスをなんとか解消してあげたいという思いから、図書ボランティアを始めたのが、きっかけとのこと。

「少しの間でも子ども達が、家族とも離れて子どもだけになる空間が必要だと思った。」
そこでこの4人が図書室で子どもを見守る活動を始めたそうです。

震災から1年が経つころ避難所から仮設住宅に移り、少しずつ生活を取り戻していく中で、何か仕事をしたい、無いならば自分達で作ろうと始めたの、アクセサリー作りでした。


多くの大切なものを一度に失い、辛く悲しい絶望の中でも、心を許しあえる仲間に出会うことができました。皆がいたからこそ、こうして元気にいられるのだと感じています。

ようやく一年が過ぎ、自分たち家族の生活も戻りつつありますが、多くの職場が無くなっているのも現実です。ならば、自らの手で事業を起こし、避難所生活の中で生まれた私達の絆と、全国の皆様からいただいた絆を形にしていこうと思い、小さなアクセサリー作りを始めました。それがチーム シュクランです。

シュクランとは、パキスタン語で「ありがとう」。多くのご支援に感謝する想いと地元の復興に願いを込め、港町石巻をモチーフにデザインしたネックレスと携帯ストラップが完成しました。

(チームシュクランからのメッセージ)



碇のモチーフには「MINATO」の文字と3匹のカモメが刻印され、おさかなチャームには裏側に「シュクランfromISHINOMAKI」の文字が刻印されています。

現在抱えている課題について伺うと「情報を発信する手段が何もない」とのこと。
作っている過程や自分達のことを、支援してくださった方などに知らせていきたいが、メンバーの中にパソコンを持ってる方がいらっしゃらないのだそうです。

また仮設住宅ではインターネット環境が整っておらず、集会所のPCなども無い。
だから、遠隔地でブログの更新や作成を手伝ってくれるボランティアさんがいたらとても助かるとおっしゃっていました。

ボランティアの受け入れに関しては、チームで話し合ってから開始されたいとことで、後日募集を開始します。

何とか一歩ずつ、自分達の手で、出来ることから前に進んでいきたいというお母さん達の強い想いが伝わってくるチームシュクランでした。
アクセサリーを販売してくれるところや、置いてくれるお店を募集中とのことです。
詳しくはこちら→http://shukuran.com/

(ボランティアインフォ・大藤)