遊び場を無くした子ども達のために〜気仙沼くりの木広場〜

気仙沼の小泉地区に、RQ市民災害救援センターの新しい組織が運営する、子ども達の遊び場があります。
その名も「くりの木ひろば」。
立派な遊具やおもちゃは無いけど、畑と森と、小さな小屋があるだけの、でも子ども達がめいいっぱい走り回れる自然の広場です。



ここで遊んでいるのは気仙沼の小泉地区の仮設住宅に住む子ども達。
この地区では7割の方々が家を無くし、公民館や公園など、子どもが安心して遊べる場所もほとんどなくなってしまいました。
ここは仮設住宅に住む子どもも在宅の子どもも隔てなく遊べる、自由な広場として、11月から運営されています。

朝10時、広場にここを運営する大和夕子さんと、橋本さん(東北学院大4年)がやってきました。
橋本さんは1年間大学を休学して、廃校になった近くの小学校に寝泊まりしながら、子ども達の見守りをしています。最近はカードゲームに男の子たちは夢中だそうで、橋本さんも買ってきて覚えたんだとか。
青空の下切り株の上でカードゲーム。男の子達と真剣勝負です!


また近所の方に教えてもらいながら、畑も耕しています。
この日は近所のおばあさんに教えてもらいながらジャガイモの種イモを植えるそう。

久しぶりに嗅ぐ土の匂い。
しっとりした感触。
これから暖かくなるにつれて、自然の色んな恵みが生まれる予感がします。



最近ボランティアさんは来ているか伺うと、一時期に比べてぐっと減ってしまったとのこと。
関東からのボランティアが来やすいようにJR東北新幹線の「くりこま高原」かJR東北本線「石越」駅からの送迎があり、寝泊まりには廃校になった増渕小学校を使用できるそうです。

「特に何かイベントができるとか、楽しいことを見せてあげられるとかは無くてもいいんです。決まった日に子どもが主体で元気に走り回れる場所を、見守ってくれるボランティアさんが来てくれたら」
と大和さん。
ご自身も東京から来ていて旧鱒淵小学校に寝泊まりしながら広場の運営を支えています。

(左:橋本さん 右:大和さん)

子どもだけでなく、近所のおばんつぁんおじんつぁんもふらっと寄ってきて、お話しをしていくそう。
そんな穏やかな場所、でもとっても必要とされす場所を、支えてくれるボランティアさん募集中です。

【子ども好き集まれ】新RQ・「くりの木ひろば」が活動に参加するボランティアを募集

(ボランティアインフォ・大藤)