NPO遠野まごころネットさんを訪問してきました

今までボランティアインフォは宮城県内で活動するボランティア団体を訪問、ヒアリングし、ボランティア募集のサポートや情報発信を行ってきました。
宮城県内では、長く続いたがれき撤去や泥かき清掃のボランティアニーズは収束しつつあり、仮設住宅支援、生活支援が必要とされるフェーズに移行してきています。同時に必要とされるボランティアも大量のマンパワーというより、様々な問題に対応できるようきめ細やかなボランティアに変化してきました。

では、被災3県のうち岩手、福島の状況はどうなのか?
ずっと気になっていましたが、距離的な問題もあり行くことができていませんでした。しかし冬が来る前に岩手へは一度訪問しないと年明けになってしまう、という危機感もあり今回初めて訪問してきました。

午前中は盛岡で活動する「ゆいっこ盛岡」さんを訪問し(活動レポートは次回!)、盛岡駅前で盛岡冷麺を食べて、午後に「遠野まごころネット」に到着。約束していた遠野まごころネットのボランティア、細川さんに現在の状況などを伺いました。

(壁には協力団体のステッカーがずらり。。)

全体的な印象からすると、宮城よりもまだ初期ニーズ(泥かき、がれき撤去)が残っているということ。もちろん現場を見たわけではないので、一概には言えませんが、まごころのボランティア活動状況を聞く限り、そう感じました。
岩手沿岸部では、陸前高田に始まり北上して大船渡、釜石、大槌、山田町、宮古などが津波主被災地となっています。宮城県の場合、沿岸主被災地と仙台市街地や内陸の地域は平野続きにあり、支援するにも距離的、時間的に遠くはありません。しかし岩手の場合、内陸から沿岸部へはおよそ100km、山も越えなければならずそれだけ時間的にもコストがかかります。山を越えるということは天候も変わり、活動可能かどうかの判断もつきにくくなります。

遠野まごころネットは、内陸部と沿岸部のちょうど中心に位置し、遠野という地域の特性を生かした支援を行ってきました。沿岸部までは40km。車で1時間ほどです。宿泊施設も兼ね備え、遠野を拠点に日帰りで活動ができます。

(支援グッズもたくさんありました)

ゴールデンウィークのピーク時には600人強のボランティアさんが来てましたが、ここ何か月かは現象傾向にあります」と細川さん。それでも現在1日に100人ほどのボランティアで活動しているそうです。
力仕事などの活動をハード系ボランティア、生活支援、コミュニティ支援の活動をソフト系ボランティアとするとその比率はおよそ8:2くらいとのこと。ハード系では農地耕作のため、土の掘り起しなどをしていますが、手作業でしか拾えないこまかいガラスやがれきがあり、重労働だとおっしゃっていました。

現地に行けば他にもボランティア団体などが活動しているかもしれませんが、岩手ではここ「まごころネット」さんが後方支援のハブとなり、復興への中心的な役割を果たしていることは間違いありません。

まごころさんでは以下の通り引き続きボランティアを募集しています!
岩手県「遠野まごころネット」が、沿岸地域でボランティアしてくれる方を大募集!!(Yahoo!Japan復興支援サイト)

今後も引き続き情報収集に訪問していきたいと思います。

(ボランティアインフォ・大藤)